頚椎捻挫、腰椎捻挫、耳鳴症等の傷害を負い、12級に認定された熊本県の60代の男性が427万円を獲得した事案
損傷部位 | 頚椎、腰椎 |
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傷病名 | 頚椎捻挫、腰椎捻挫、耳鳴症等など |
認定等級 | 12級 |
獲得金額 | 427万円 |
手続き | 交渉 |
仕事内容 | 無職 |
事故の状況 | 自動車 |
事故発生からご相談までの流れ
依頼人が、赤信号のために停車していたところ、加害車両が依頼人車両に追突しました。ノーブレーキでの追突であったため、依頼人車両は前方に押し出され車両複数台を巻き込む玉突き事故となりました。
治療終了後、後遺障害診断書を加害者側の保険会社に提出したところで、依頼人から相談を受けました。耳鳴りについて後遺障害認定されるのか、専門家に依頼することなく適正な賠償を受けることができるのかということがご相談の内容でした。
相談については、コロナウィルス感染症の影響もあり、電話での対応とさせていただきました。
相談・依頼のきっかけ
- 初めての交通事故で、手続の流れがわからず不安
- 自分で保険会社と交渉するのが不安
- 適正な後遺障害等級の認定が受けられるか不安
当事務所の活動
- 医療機関に対する医療照会、医師面談、後遺障害診断書作成依頼
- 後遺障害認定申請(被害者請求)
- 賠償金の交渉
当事務所が関与した結果
サポート無しの場合 | サポート有の場合 | 備考 | |
入通院慰謝料 | 113万円 | 151万円 | |
後遺障害慰謝料 | 0円 | 276万円 | |
合計金額 | 113万円 | 427万円 | 約3.7倍 |
解決のポイント(所感)
依頼人が、最も苦痛に感じていた耳鳴について後遺障害診断書の写しを確認したところ、検査の内容や回数が全く足りておらず、これだけでは耳鳴りについて後遺障害認定は難しいと考えられました。
依頼人はすでに後遺障害診断書を一括社に提出済みだったため、後遺障害診断書を修正してもらうため、一括社からただちに後遺障害診断書等を返送してもらいました。
そして、医師に対し、新たな検査を依頼し、その検査結果を反映させた後遺障害診断書を完成させました。
修正を終えた後遺障害診断書を添付して後遺障害認定申請を行ったところ、耳鳴りついては12級が認定されました。
その後、加害者側保険会社と交渉を行いました。治療期間について、保険会社は争ってきましたが、当事務所の主張する治療期間を認めさせ、ほぼ裁判基準で示談することができました。なお、依頼人には逸失利益が発生する事情がなかったことから、逸失利益については請求していません。